2017年8月2日水曜日

明石城


他のブログにも書いた明石城である。明石駅から北を見るとやたらと目につくお城だ。1617年に明石城主となった小笠原忠真が建てたことになっているが、なぜか天守がない。台座まで造ったものの、天守は造られなかった。なぜかは分からない。
明石城巽櫓
明石城は坤櫓(ひつじさるやぐら)と巽櫓(たつみやぐら)が残っているだけである。昔は艮櫓(うしとらやぐら)と乾櫓(いぬいやぐら)と合計4つあったらしい。天守がないため城主は坤櫓にいたが、これは、天守代用櫓というものである。全国に4つ(弘前城・丸亀城・明石城・江戸城)現存しているが、弘前城と丸亀城は天守として位置づけられ、江戸城は火災によって天守が焼失したため、天守代用櫓を用いたものである。従って現存する天守代用櫓は明石城だけなのだが、国宝にしてくれない。ちなみに天守が現存する城は12ある。
明石城坤櫓(天守代用櫓)
そう書けばそれなりに有難く見えてくるのだが、近くに姫路城があるので、なんとなく貧弱に見えてしまうのは否めない。


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